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ハラスメントが起きない職場にするには

パワーハラスメント防止のための研修を依頼されることも多いのですが、

よく聞かれるのが

「どこからがパワハラで、どこまでならOKなのか、その線引きを教えてほしい」ということ。

 

特に、部下の指導をする管理職の方は、

頭を悩ませている問題です。

研修で「あれしちゃダメ、これしちゃダメ」と言われると、

自分のしている指導はパワハラになるのではないかと不安になりますよね。

 

厚労省のガイドラインにその線引きについては書いてありますので、

参考にしていただきたいのですが、

その線引きがわかったところでパワハラはなくなるでしょうか?

 

パワハラ=法律違反にならなければ

何をしてもいいのでしょうか?

そんなことはないはずです。

 

パワハラが起こらない職場を作るなら、

線引き云々の話に終始すべきではありません。

大切なのは、

人を傷つけない振る舞いを身につけるということです。

 

自分の価値観だけで突っ走らず、

相手が何を考え、どういう意図で話をしているのか。

そこを理解し、受け止めたうえで

健全に話し合いをすること。

その意識と技術を皆が身につけることが大事です。

 

相手の意見を頭ごなしに否定せず、

最後まで聞く。

そして受け止める。

 

まずはそういったことを互いにしあう文化を醸成してほしいと思います。

 

人は弱い生き物で、

不安になると人を攻撃してしまうものです。

だからこそ、

自分も人を傷つける可能性があるのだということを

知っておくことも大切です。